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ミジンコブログ

徒然を、不定期で。

校正ガール見たことないけど校正やらされた。

仕事

うちの会社、新事業で電子書籍やるんでその第一弾の作品の校正を頼まれたんですよ。
この時点で「パート主婦に校正やらすんか…マジか…」って感じではあるんですが、どこかで、もうほとんどモノは出来てて、私は最終的な誤字脱字をチェックすればいいのかななんて思ってました。


甘かった…

 

何度この会社の楽観性に騙されてんだ私は…!

 

あらためて渡された原稿じっくり読んだら、なんつのその、ラノベよりひどい。
まず主語がない。接続詞がない。体言止め多用で述語もない。誰の発言かわからんカギカッコ会話も多く、口に出して筆者が言ったのか、それとも思っただけなのかの区別も曖昧。筆者視点のドキュメンタリーなのに、たまに「脚本なのか?」みたいな描写も目立ちます。

ちょっとした誤字脱字は仕方ないにしても、明らかにお前さっきと言うてることちゃうやんけという矛盾だったりとか、唐突に繰り広げられるどこかの人が語った専門用語(引用元記載なし)出して自論と言い張ったりとか、そりゃもうひどいものでした。
それでいて年配者にありがちな浅い若者論、マスコミ論の上に「俺すげー」「これは感動だろ?」感が随所に散りばめられ、酔いすぎていて相当匂います。

無料ブログならまだしも、これは売るというレベルの文章ではない、と私は震えました。電子書籍の、うちのアプリの、第一弾としてこれを出す…ヤバいんじゃねーのこいつは、と。


確かに筆者は作家さんじゃなくてはじめて出版する素人の方らしいんだけど、素人って言ったら私だって素人ですよ。でもさすがにこんな小学生の作文みたいのを教育書としては出せないよ…
隣で同作業してたパートさんも「時系列ぜんぜんわからん。登場人物も…誰これ?読者はわからないのにいきなりこの羅列いる?時間があったら(当然いきなり言われて数日後までね、と投げられた仕事ゆえ、時間など無い)ああいっそ書き直してやりたいッ」っつってたから誇張じゃないです。

 

結局、赤ボールペンでビッシリ添削(→もはや校正じゃない)して社長と部長に提出したら、まさかパート主婦がそこまで直すとは思ってなかったんでしょうね。「赤ペン先生…」って言われましたよ。いやごめん、赤ペン先生ならもうちょっと優しくキレイに書いただろうけど、私最後のほうは殴り書きでキツくツッコミいれてました。 

 

「いやー、これでいい本できるよー。それにしてもさあ、この話2時間ドラマとかにしたら面白くない?」という社長に、私は白い顔で「そーですねー」と返すのでした。