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ありきたりな女

ようやく、ちゃんと聴いたんですよね。椎名林檎のアルバム「日出処」を。全曲買って。

その中の曲、「ありきたりな女」なんですけど、最初MVで聴いたときはあんまりピンとこなかったんです。むしろちょっと反発の心があった。いやいやなんだよあんたありきたりとか自分で絶対思ってないだろうよ、まーた謙遜してるよみたいな。そういう反発。

日出処が発売された当初も、視聴で一通り聴いてたんですがなんだかしっくりこなかったんです。ガチャガチャしたサウンドばっかり入ってきて、歌とか歌詞とかが頭に入ってこなくて。あれ、iTunesは視聴で切り取るとこおかしくないか。

でも私の中で今になってようやく、じっくり「曲を聴く」体勢になったなと感じて、アルバム通して聴きました。そしたら殴られたんですよね。バーン!て。「ありきたりな女」に。

正直、私には小さいころから聴こえてきた音楽、みたいな世界観はないし、唯一の母親から魔法をかけてもらったみたいな心境にも至ってないんですが、サビね。

「どれほど強く悔やもうとも、どれほど深く嘆こうとも帰れやしない。
私は今やただの女。さよなら、あなた不在のかつての素晴らしき世界」

そう、そうだよな。って思ったんですよね。別に子供産んで後悔してるわけじゃないんですよ。子供産んで特別になったつもりもない。でも産む前と産んだ後では、世界が変わって。いいこともあって幸せなこともあるんだけど、でも違うんだよと。そして、両方を望むことは出来ない。どちらか選ばなきゃならないんじゃなくてもう、自分は、すでに、選んでしまったんだよと。それは悲しいことじゃないし、さも神聖なことというわけでもない。まさに、ありきたりな女なわけです。

そういう曲を、この人はまだ作れるんだな。すごいわ、って思ったんですよね。

いやー、時間おいて聴くもんだわ。