ミジンコブログ

徒然を、不定期で。

家族の弱音を受け入れる、ということ。

増田の「僕はもう限界かもしれない」
読んだ。

件のエントリを読んだ直後は、他のブコメにもあったように私も、
「なんだか子供っぽい人だな」とか
「もっと当事者同士で話し合えばいいのに」てな感想を抱いたんだけど
同時に「愚痴や弱音を増田で書き捨てることでいくばくか救われるんならいいんじゃないの」という気持ちがあったので、ブクマしなかった。
 
私が奥さんだったら、こうした愚痴や弱音を延々と聞いて『慰める』なんてことは
乳幼児抱えてた当時だったら正直勘弁して欲しいとおもっただろうし、
ざけんな!こっちゃモノホンの子供に振り回されてんだ!
てめーのお守りまでしてられっかよ!!くらいのことは言い放ってしまいそう、と思う。
実に酷い状況だと思う。想像がつく。
なので、実際に罵倒してしまう前に(←ここ重要)
ちっとくらいお金払ってもいいからキャバクラだの、カウンセリングだの、
プロに任せたいと思う。
冷たいだろうが、結局イライラしたもの同士本音をぶつけ合っても
衝突ばかりで解決が遠くなるからだ。
そう考えると、「もっと当事者で話し合え」は必ずしもいいとはいえない解である気がする。
ここまでこじれる前に乳繰り合ってコミュニケーションしてたんならいいけどそうでもなさそうだし。
時が解決する、という言葉は、若いころは大変無責任に思えたのだが
今では悔しいが頷けるところがある。
気持ちの余裕って大事だ。
 
・・・しかし増田に書くことで救われるのか、というと、
あの反応を見ていたらフルボッコでどうもそんな感じではなさそう。
何度か書き直してるみたいだし、
私は日記だとかブログにすればよかったんじゃないかな、と思った。
 
で、ここからは個人的な話。
 
弱音と愚痴に対して、優しい言葉が返ってくるのを期待して
冷たく突き放されたり罵倒されたりすると傷つく。そりゃそうだ。
そして優しい言葉を期待されて延々と弱音や愚痴を吐かれるのも辛い。
それもターゲットされてとなると。この件はどちらも覚えがある。
 
私の身の回りにも、弱音ではないが延々と愚痴る人間がいる。
母だ。
 
母は長いこと祖母(母の実母)の世話で疲れている。
祖母は寝たきりではないが、認知症で、しかもそれを自分で絶対に絶対に認めない気の強さを持っている。
そして外面がよく、他の人には『しっかりした出来た人』として振舞うが、
不平不満はあとですべて母に向ける、そういう人だ。
母はそんな祖母からの視線を常に気にして生きてきたように思う。
本当は祖母からもっと認められたかったのかもしれない。
だが祖母は母を褒める、ということはほとんどしていなかったように思うし
褒めるときはもっぱら昔の、学校の成績関連についてばかりだ。
(私に対してもさんざん「いい学校へ行きな」を繰り返した)
悪態をつきたくなるのも無理はない。

が、もう改善しようもない祖母の症状を嘆いて
ひたすら同じこと支離滅裂に私に愚痴っている母を見ていると我慢がならず、
かつて「もう諦めたらどうか。まだ自分の親に期待してるの?」と聞いたことがある。
そのとき母は、「そうだよ。自分の親だもん」といった。
『自分の親』だから期待する・・・これは『自分の子だから期待する』とあまり変わらない。
悲しいが不毛な考えだ、と私は思う。
そのときから、私はまともに母の愚痴に対して向き合わなくなってしまった。
ひととおり話を聞くが、「そうか〜、大変だね」で済ます。
母は私の話はあまり聞かないので、
二人でいるときは、大体母が延々と祖母の愚痴などを一方的に喋っているような感じだ。
それも今じゃ年に2〜3度のことだから生温かく思えるんだろうな。
 
対して夫の母は自分の認知症の親に対して一貫して突き放した態度をとる。
話していることはすべて「あっそう。はいはい」で受け流し、内容はロクに聞かない。
言われたことを気にしてもいない。ムカつくことはその場で言い返している。
義祖母はすでに娘や孫のことも何もわからなくなり、自分の過去もほとんど覚えていない。
正月や盆に顔合わせしてもほとんど何も喋らない。
なんだかわからないけどとりあえず参加して黙々食べている、という感じだ。
あまりにあっけらかんとした状態に面食らうことがある。
でもよくよく考えてみれば私が今自分の母にしている対応と、あまり変わらないのだ。
 
親子であっても別々の人間。
自分の思うように相手は動かないしいつも甘やかしてはくれない。
そこを、幼いころからの延長のように大なり小なり期待するから傷ついてしまうんだろうな。
「愚痴や弱音を真に受けず流す」というのが、常に正解とはいわない。
おそらく私も夫の母も、「そうしないとこっちが参っちゃう」からそうしている。
ただ母のように祖母のネガティブさを受け止めているようで実は他の人にこぼしている、という対応は
こぼされたほうは往々にして迷惑に感じることもあるし、最悪連鎖する仕組みなので
おすすめはできない。
まあこれ高齢者の話だし。
自分の夫が弱音を吐いていたらまた別の対応になるだろう、とはおもう。今では。