ミジンコブログ

徒然を、不定期で。

夫が子供に(積極的には)関わろうとしない理由に触れた。

子供たちが寝たあと帰宅した夫に晩御飯を出し、
私は夫が買ってきたアイスを食べながらいろいろ喋った。
その流れで、自分たちの親と、自分たちと、私たちの息子たちとの
関係の話になった。
 
私の父親は、孫たちが生まれてからびっくりするほど好々爺になったが
結婚するまえはもう、いわゆる典型的な頭のかったいオヤジで、
私たち娘が進路とか悩みとかちょっと真面目な問題を抱えてても
まともに対応できず、体中にじんましんとか出ちゃって話ができないひとだった。
私が妊娠を報告したときはそりゃもう1ヶ月以上無視されてたほどだ。
(いやまあ、確かに私が悪いんだけども)
今でも父は真面目な人だと私は思う。しかし弱かったんだと思う。
私はかつて父を疎んじていたが、今ではわだかまりはさしてない。
 
 
夫の父は夫が17のころ他界している。
飲酒運転の車に轢かれたそうだ。
しかし夫いわく「親父は自転車乗ってたけどスナックで飲んでた帰りだった」らしい。
いい加減でゴルフやパチンコ好きで、花札とかの勝負を子供としても
賭け金をちゃんと徴収するような鬼畜ぶり。
家族と旅行に行ったりとかレジャーなんて一切しない人だったらしい。
子供のころは大嫌いだったそうだが、自分もそういう部分をだいぶ受け継いでて
どっかに憧れがあるのは否めない、と夫はいった。
そして、さらにその父・・・夫の祖父も、超がつくほど遊び人で
一切家にお金を入れず、常に女を二人くらい連れて歩いてた人だった、と。
祖母のお葬式のとき、お線香の番をしていた夫に、
かわるがわる祖母の知人からそういうふうに祖父のことを聞かされ、
「何で孫の俺が謝ってんだろ・・・」状態だったといっていた。
 
 
「だから、いい加減なのは家系だよ」と冗談のように夫は言った。
  
 
私も夫も親の嫌な部分に囚われながらもどこか憎みきれないと思っており
ものすごく嫌だったところはそうはなるまいと反発しつつ、
どうしても似てくる部分は受け入れるしかない、と自覚している。
そのへんが幸いにも我々を夫婦たらしめているような気がしている。
・・・とくに私は自分でバランスをとろうとろうと求めた結果
夫みたいな人に惹かれたんジャマイカとさえ思っているところがある。
ええ高田純司は超好きですが。
 
夫は、自分の嫌な部分を息子たちにも見るようだった。
「長男はいろんなとこが俺とそっくりだし、次男は俺が思春期以降になった
 すんごい自堕落な感じがすでにある。たまに、見てて辛くなる。
 どうしようもなくいろいろ見えてきてわかっちゃって、いたたまれなくなる」といった。
  

――――――だから離れちゃうんだ。
 
 
それを聞いて、私の中で
「おいおい、つらいからって逃げるのかよ」という気持ちが芽生えたのは確かだが 
くやしいがしっくりと、そっかーなるほどなーなどと納得してしまった気持ちが
それより勝ったのだった。
 
 
そうか。自分のやなとこを見続けてる気分なのか・・・
 
 
「それって同性だからなおさらかな?娘だったら違ってた?」と聞くと
「そうかもしんない」と夫は答えた。
娘がいた場合、今度は逆に私が必要以上にイラついたのだろうか?
(私は逃げる、という選択肢が一瞬でも浮かばなかったのが哀しいところだが)
ちょっと、わかる気が、する。 
自分たちが親の嫌なところを受け継いだぶん、子供たちも嫌な部分を持っている。
私はどっかで「あーこういうところ夫そっくりだな」、
「ぷぷ・・・私に似てるな・・・」と息子たちを突き放してみていられるが
夫はむしろ突きつけられて苦しいのだ。

「たぶん嫌な部分をそれなりに消化してうまくこなしていくには、
 経験が必要なんだと思う。あいつらはまだまだ足りないからね。
 俺はもっともっと成長して大人になったあいつらと一緒に飲みに行くとかしたいな・・・」
と夫は言った。 
 
来年は長男は10歳。次男も小学生。もはや母親として幼児に対するイライラというか、
育児の閉塞感はあまりない。彼らはもうある程度自分で言いたいことを言えるわけで
私が先回りして気持ちを読まなきゃならなかったり何かしてやらなきゃならないことは減った。
私は適度に突き放せるようになってきたのだ。おお、素晴らしい個々人の関係。
逆に父である夫はこんなふうに苦々しさを覚えてきているとは・・・
少し新鮮な気分だった。
(ざまあみろという意地悪な気持ちがちょっとだけあるのは否めない。
 だって私のほうが比重高かったからね!)
まあ、そのうち勝手に大人になるからほったらかし、じゃなくて
もうちょっと関わろうとしないと一緒に飲みに行く関係にすらならないんじゃないかとか
思っちゃうけど。
せいぜい、私はそんな逃げ腰の夫を子供たちに対して悪者に仕立て上げないようにするくらいだ。