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ミジンコブログ

徒然を、不定期で。

孤独な母親をねらうアイツらには、気をつけねばならない

少し昔の話をします。
長男が幼稚園を卒園し、小学校に入学する前の
とある春の日のこと。


同じ組だったお母さんから電話がかかってきた。
まったく話したことがないわけでもないが、
お子さんは女の子だし、私は普段ぽつねんとしてるタイプだし、
あまり強く接点があったわけではない。
ただ役員などの仕事で一緒だったこともあり、警戒はなかった。


「運動会で同じところの手伝いしたでしょ?
 長男君の写真、とっておいたから、渡そうと思って。
 天気もいいからこれから公園行かない?
 子供同士遊ばせられるしー」


当時、デジカメを持ち歩いてなかったので
素直にありがたいと思い、その方に言われるまま、
近所のコンビニで待ち合わせし、その方の車に乗って
30分ほどかけてよく知らない道を通って、
行ったことのない公園に連れて行かれたのだった。
今思えば、これはかなり危なかった。


公園に着くと、その方の知り合いらしい親子(私は初対面)もいて、
レジャーシートを敷いてみんなで座った。
子供たちが遊具のほうへ遊びに行ってしまうと、
ふたりのそのお母さんは、私のことについて
なんつーかもう、えらく根掘り葉掘り聞いてきた。
結婚の馴れ初めとか、学生時代のこととか。
もちろん、「夫の協力がないこと」にはことさら同情されたり。


まあしゃべっても困らないけど、と思って話したが
その方の反応がいちいち
「わかるー。B型ってそうだよね!」とか
「旦那さんはA型なのにこういう性格なんだ!」
「お子さん0型だからね!」とか
とにかく血液型でくくってしまうので
なんとなくだがいやーなモノを感じ始めたあたりで、
話の空気が変わりはじめた。



「ね、運っていいほう?」



・・・えっ


さ、さあ。良くはないんじゃないですかね?
と戸惑いながら答えると、その方は



「私、運をためてるの。運ってためられるんだよ」といった。



これは、血液型信仰とかいうのよりもっとやばい類か?
と私の顔がこわばり始めたところに、その方はたたみかけた。



「アジアにおける日本って、どう思う?」



どう思うもこう思うも、いわゆるママさん同士の間で
なされる会話ではない。
私の予感は的中し、その方は一冊の本を取り出した。
○正会の書いた冊子だ。


学生のときからわりとぽつねんとしてるせいか、
こういうお誘いは実は初めてではない。
母親になってからも、インターホンごしから
子育て関連と称する、さまざまなお誘いがあった。
ただ、大概がはじめから知らない人だったため、
話を聞くのも断るのも感情がさして伴わなかった。


ただ今回は、仲が特別良いというわけでもないが
それまでは本当に普通の知り合いだったので
ほんとうにほんとうに、心底ガッカリした。
長男の写真をとったからあげるとか言うのも、
天気がいいから公園に行こうとかいうのも、
私の話を聞いてテンション高く共感してるような感じだったのも
ぜんぶ「そ の せ い か」と。


と同時に、しまった!と思った。
ホイホイと車にのせられて、知らない公園まで来てしまった。
このまま勧誘にのるまで帰してくれないかもしれない・・・。
あるいは事務所?かなんかに連れて行かれたら・・・
(別の宗教では道場長のところまで連れていかれ、気?をあてられて
 「あなたの前世は腹を刺された女性」とか言われたこともあった)
ここはつとめて穏便に乗り切らねばならない。
いろいろ仏道とかの話をしていたようだが
もう話の内容どころではなくて、怖いくらいだった。


そんなとき、長男がちょくちょく現れては
「ママー!見て!ちょっと来て!」と話の腰を折った。
彼としては、「自分をかまってくれ」ってな気全開で、
私を助けるつもりなどじゃなかったろうが、
私としては心の底から助けられた気持ちだった。
そして、その自分中心モードのまんま、
長男は「もう帰る!帰りたい!!」と主張した。


その方は、普通に家の近くのコンビニまで送って帰してくれた。
帰り際、本を渡そうとしてきたが、「無理です」と断った。
それ以来音沙汰はないので、本当に「勧誘だけ」の目的で
私に近づいたのだろう。
子供たちも小学校は学区が違うので会わない。
ホッとしたのと同時に、
「むこうとしても、仮に断られたとして
 あとくされのなさそうな人選だったってことか・・・」
と虚しさがこみ上げた。
なめられたモンだよ。


それから、「子育てについてお話しましょう」の類には
さらに渇いた気持ちで対応するようになったし
学校でも園でも親しげに声をかけてくる人にたいして
警戒が強まってしまった。
挨拶くらいはするが、込み入った仲にはなりたくない。
まさに自分で孤独を招いている感はある・・・やれやれである。